市原リウマチ研究所
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木更津地区講演会を終えて  
市原の地にリウマチ専門治療を根差して  
線維筋痛症の専門医療機関として  
日本リウマチ学会への参加と線維筋痛症学会の設立について
第1回 日本線維筋痛症学会の印象紀  
動き始めたリウマチケア看護師制度  
東京医科大学教授に就任して  
 
   
   
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日本リウマチ学会への参加と線維筋痛症学会の設立について  
  聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター 副センター長
線維筋痛症学会 代表事務局
市原リウマチ研究所 所長  岡 寛

 去る4月23日から26日まで東京都内で第53回日本リウマチ学会の総会(JCR 2009)が行われ、今回は5000人を越える参加者があった。筆者は、ランチョンセミナーにて関節リウマチの治療法について、ポスターにてシェーグレン症候群の治療について、ワークショップにて「線維筋痛症に対するガバペンチンの効果」を発表した。線維筋痛症に関する発表演題をみてみると、ランチョンセミナーにて横浜南共済病院膠原病リウマチ科の長岡章平先生が「線維筋痛症の薬物療法 −Up to date」という御演題で、これまでの線維筋痛症の薬物療法の紹介と問題点をうまくまとめられていた。長岡先生は、横浜市南部の線維筋痛症の独自の治療ネットワークを形成されており、今後もご指導いただきたい先生である。筆者と同じワークショップにておおうらクリニックの大浦孝先生が「線維筋痛症治療の実際」として先生のクリニックで実際施行されている治療法を紹介されていた。今後治療法については、「線維筋痛症治療ガイドライン2009」が本年度内に発刊される予定であり、本邦における治療のコンセンサスが得られていくであろう。ポスターの発表では、当難治研センターから山野嘉久先生が「ギランバレー症候群後遺症として発症した線維筋痛症の1例」を紹介されていた。この発表で感覚障害を伴った神経疾患の症例では、線維筋痛症との異同に注目すべきだと感じた。また、順天堂大学膠原病内科の小笠原均先生は、「Fluvoxamine maleateを含むCombination therapyの線維筋痛症に対する有効性について」という御発表があった。Fluvoxamine maleateとは抗うつ薬に分類されるSSRIであるデプロメール®やルボックス®を指すが、他の抗不安薬、筋弛緩薬、睡眠導入剤を併用する効果を述べられていた。実際の診療でもこれらの組み合わせはよく試みられている。JCR全体としては、線維筋痛症関連の演題はやや少なかったようにも思えた。しかし、学会の最終日の4月26日に本年度の4月1日に「線維筋痛症研究会」から「線維筋痛症学会」に昇格した第1回の理事会が行われた。理事長の西岡教授から本学会の規定や今後の方針、治療ガイドライン(2009)についての提案があり、了承された。筆者は学会の幹事兼事務局長を拝命し、今後とも線維筋痛症の研究と治療に深く関わっていく決意を固めた。

 
   
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